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2021年4月4日

こーべ通信 vol.14:経験を教えることは出来ない。

Cobe Associe は、戦略と技術の問いを現場で検証可能な仮説に変える。

神戸から、おはようございます。この桜がぐっと咲いて、ぱっと散って。季節の巡りですね。

もう葉桜になりつつありますが。桜色、とはまさにこのこと。

最近の関心事はもっぱら「どうやったらもっとテニスが上手くなるか」で、Youtubeにあがっている解説動画を見ながらラケットを振る日々です。野球ばかりしていた高校時代は、よりよいフォームの追求のために参照できる情報といえばプロのフォームを解説している書籍(まさに立花さんのこれを読んでいた記憶)くらいだったのですが、ずいぶん便利な世の中になったなぁと隔世の感です。

しかし、これがまたなかなか上手くなりませんで、継続的ダブルフォルトにより相手にポイントを献上してしまっており、今年・来年の内に何かの大会で優勝するところまで行くぞと思ってはいるものの道の遠さを痛感しています。

NHKの奇跡のレッスンというプログラムがあり、大好きな回の一つが2016年5月に放送されたボビー・バレンタイン監督(日本だと千葉ロッテの監督を務めていたことで有名ですね)が千葉の少年野球チームを教える回です。18歳でLAドジャースに入団、35歳からプロの指導者として活躍しているボビーであれば、少年野球の選手に対して技術面で言えることはたくさんあるはずなんですが、しかし、とにかく楽しむことと夢を大きく持つことをニコニコしながら子供たちに伝えています。特に心に残ったフレーズの一つが、

経験を教えることは出来ない。そして失敗も経験の一つ」 (“You cannot teach experience, and mistakes are part of experience whatever you are doing”)

で、↓みたいなお話と併せてしみじみと噛みしめました。

  • 初めて選手と会ったときには「自分の力を発揮しようとどれだけ強く思っているか」を見る。なぜなら、その気持ちは、コーチが教えることが出来ないものだから。

  • 失敗を理解することは、よりよくなるための道程の一部(The understanding of mistakes is a part of getting better.)

これは仕事でも一緒で、仕事術・スキルっぽい知識や考えをまとめるためのフレームワークなんかを紹介する記事はたっくさん溢れていて、それを摂取することは容易なんですが、それを使った経験を直接共有することは出来ません。それこそが、本当は一番価値あるもののはずなんですが。頭知と身体知がかけ合わさってこそ、ですね。

ボビーはこの番組の最後に、親御さんたちに向けて、子供の失敗を認めてあげてください、というお話をしています。「野球に取り組む少年たちが恐れていることは2つ、けがと失敗。なぜ失敗を恐れるかというと、みなさんを、親を喜ばせたいからなんですよ」と。そして「そんな中で、成長のために、彼らが失敗できるような環境をつくってあげてください」と話していました。

自分自身個人では「頭でっかちにならずに、経験の学びを大切に」、誰かと一緒に何かをするときには「失敗を上手く起こす仕組みと関わり方を」と学びつつ、優しい気持ちになれる番組でした。

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ここからは、私が今週観たものや聴いたものなんかを紹介していきます。


✏️読んだ/読んでいる

📃記事

  • 5 Ancient Japanese Philosophies to Help Inspire Your Creative Thinking:元同僚のローザさんの記事。裏勝りや間、勿体ないみたいな価値観、もっと大切にしたいなと改めて。出る杭は愛でような。 (Link)

    from Rosa’s article on The Ascent
  • ナルシズムは「不安に対する対処」:学術誌「Personality and Individual Differences」に掲載されたニューヨーク大学の研究。不安感からとってしまうナルシズム行動に対して周囲がうーんとなることで、それが本人の不安感を更に高め、ナルシズム行動を強化する方向に働くと。 (Link)

  • 男女の脳に違いはなかった:30年間の脳研究をレビューした論文。大きさ以外では脳構造・ネットワーク面で性差はほとんどみられず、全体差異の1%以上の説明力はなかったよとのこと。マーケティングなどで使うとすると「違いがある」といった方がおもしろいはずなんですが、そうならない・しない誠実さに安心します。 (Link)

  • 抽象画に「深いことを言ってるっぽく見えるデタラメなタイトル」を付けると評価が高くなるという研究結果:研究論文のタイトルは “Bullshit Makes the Art Grow Profounder” (デタラメが芸術を深遠なものにする)。 (Link)

  • 東アフリカに撒かれた殺虫剤の影響は?:2019年後半から大量発生していたサバクトビバッタに対処するために殺虫剤が撒かれたことで2800万人分の食料と牧草地が守られた一方、これまで190万ヘクタールに散布された230万リットルの化学殺虫剤がどのような影響をもたらすのかはまだ分かっていません。 (Link)

    夜明けに農地を横切ってケニア山の森林に向かうサバクトビバッタ。(PHOTOGRAPH BY DAVID CHANCELLOR. from National Geographic.)
  • AmazonがCOVID-19自宅検査キットのFDA認証を取得:従業員向けとはいえ、1日に数万回単位の検査を行えるインフラを持つAmazon。ラボの力も着々と強化されているようです。 (Link)

  • 2050年までに喫煙者はいなくなるかも知れない:フィリップモリスでさえそう思っている。代わりに、Vaporingが台頭する。 (Link)

  • 仕事を断るのも仕事のうち:読んだ記事のタイトルは『よい職場ほど「私の仕事ではありません」と、堂々と言える』そして、『「私の仕事ではありません」と、堂々といえない職場はマネジメントが稚拙』とは文中の言。マネジメントは難しい。しかし実践してなくてはいけません。 (Link)

  • ユースケースシナリオのすすめ:機能や価値などを静的にみるだけではなく、ユーザーとシステムの動的な関係性を記述する試み。いろんな場面で有効そうだ、ユースケースシナリオ。自分が企画しているサービスについてつくるのはもちろん、愛用しているサービスでこれを使って分析してみるのも楽しそう。 (Link)

  • Y CombinatorのW21バッチ参加企業まとめ:世界的に著名なスタートアップ・アクセラレーターの2021年冬バッチの参加企業248社の社名、サービス概要、Web URL、所在地などをまとめたリスト。ありがたい。 (Link)

📙本

  • 李登輝秘録:産経新聞の記者さんが、李登輝本人や側近の方に直接インタビューをしつつまとめた台湾の近現代史と、李登輝という偉大な政治家に関するまとめでした。10年ほど前に台北・中正紀念堂の蒋介石ブロンズ像に圧倒され、父から、その像の視線が北京に向けられている、と聴いて圧倒された記憶が戻ってきました。 (Link)

  • 1973年のピンボール村上春樹×ユニクロのキャンペーンが始まったらしく、きっかけにして再読。完全に初見の気持ちで読んでいます。こんな話でしたっけ (Link)

  • 羊をめぐる冒険:「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」と続く3部作の完結作。いいトーンですね。良かったです。 (Link)


🎥観た/観ている

  • 4K Time Lapse of a Boat Navigating Dutch Canals:オランダの運河・水路をボートがただただ進む様子のタイムラプス動画。橋が上がるシーンやすれ違いの様子にワクワクします。他にも、飛行機のコクピットからみる天の川の様子なども同じサイトで公開されていて、最高です。 (Link)

  • BS世界のドキュメンタリー 「スエズ運河 メガ建築の大拡張」:大きい建造物に関するお話ですぐわくわくしてしまう男の子です。 (Link)

  • Explore.org提供のLivecams:いろんな動物のライブ映像を配信してくれる神サイト。 (Link)

  • Vessel Finder:様々なタイプの船舶の位置と動きなどをリアルタイムで提供するウェブサイトです。スエズ運河周りの混雑をずっと見続けていました。航空機の位置を示すFlightradar24とあわせて、見ているだけで楽しいやつです (Link)

  • 日立ハイテクの公式Youtubeチャンネル:顕微鏡製品の紹介から実業団バレーボールチームの紹介まで1つのチャンネルにごっちゃになっていて、逆に興味を引かれました。動画のクオリティは…です。なんとかならんのか (Link)

  • 渡辺名人の名人戦の意気込み:AIが入ってきたことで、似た形の研究から逆算・紐解きをして決断をしていくようになった、というのは面白いお話でした。渡辺先生、スーパーロジカルで、パキッとしていて、それでいてぬいぐるみ好きとは最高にすぎる。 (Link)

📻聴いた/聴いている

  • 265: The Time For Introverts (higepon):ほぼ1年前のRebuild回で、まだまだCovid-19関連での社会的緊張が高かったときのコンテンツ。リーダーとして見えている景色の違いのお話はグッときました。 (Link)


🧩感じた/感じている

  • ばたばたしてはいけない。どんなときも。

  • 大きなトラブルを盛大に解決するリーダーが、そもそもトラブルを起こさないように地道に穴を塞ぐリーダー・メンバーよりもHeroicに見えてしまう・扱われてしまうのは人間社会のバグの一つで、それに抗い続けたい。

  • 全ては軸の問題だ。

  • 葉桜と新緑の季節が待ち遠しい。

🍵今の関心事

  1. 呼吸のテンポをどうやって落とすか

  2. 人材紹介事業、どれくらい、どんな風に勢いをつけるか

  3. 1年の自宅待機期間で失われてしまったWorkout習慣をどう取り戻すか

🥑活動報告

  • 作成している書籍なんですが、4/2でなんとか手元のワークを終えて、手離れしました。あとは発行社のほうでがつっと仕上げて頂けるようで、どんな感じに仕上がるのか、私も楽しみです。

  • 目先のお仕事に一息つけたので、自社紹介資料@Speakerdeckと個別サービスの紹介ページ@Notion/Superをアップデートしました。

  • うちの会社のインターンチームが頑張ってくれているので、社会変化兆候調査の第5回がもう少しでリリースできそうです。今回も面白いファクトが並びます。第1回(2020年4月)がこちら。直近の第4回(2021年1月)がこちら。次をお楽しみに。

  • ローランドが出しているリコーダーライクな電子楽器、Aerophone miniの練習を始めました。家の中でひっそりやってます。まずはアメージング・グレースから。


みなさんの、読んで面白かったものや考えていることなんかも、ぜひコメントやメール、SNSなんかで教えてください。

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