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2026年2月22日

こーべ通信:よっしゃ、時間をかけて追求するか。

Cobe Associe は、戦略と技術の問いを現場で検証可能な仮説に変える。

人類が存在して以来、いつでもどこでも人間がしてきたもっとも不変な活動のひとつに、<自分の発想を追求すること>がある。こうした訓練は人間に充足感をもたらし、そこに秘められた重要性に気づかせもするのだが、その踏査の行き着く先を自問することはない。空想の歩みがもたらす発想は長らく隠れていた真の世界をこの程度しか反映していなかった。そう気づかされるのに、たとえ数世紀、数千年紀の歳月を要したとしても、精神の能力踏査はつねにどこかに通じている、それもまた事実である。科学的思考の歴史、とりわけ数学の歴史がこのことを証明している。
われらみな食人種(カニバル): レヴィ=ストロース随想集

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🥑素敵

  1. スシロー@バンコク:海外の寿司屋で数々痛い目を見てきた私ですが、バンコクのスシロー・エンポリアム店は大当たりでした。鮮度十分、青臭さもなく、おみそ汁にはばっちり出汁感がある。次の出張でも通ってしまいそうだ。紹介してくれたConnect Afyaの嶋田さん、ありがとうございました!(「海外でオペレーションやる人、一度は行くべき!」とのことです) link

  2. Vacilando Bookshop:一緒にポッドキャストをやっているみきさんが紹介してくれたバンコクの激おしゃ本屋。たっぷりの写真誌たち。Cozy空間でした。駅から40分歩いてむかったのだけど、最高の旅時間でした。 link

    本屋さん訪問道中。君はまだ走るの?

✏️読

  1. 世界を変える過小評価された方法:先週読んだモノの中で一番グッときた記事。世界を変える救世主を待望し、同時に救世主ではない自分に小さく絶望する「スーパーヒーロー症候群」への処方箋として、世界を変えるのに英雄的行為は不要であり、わたしたちが実践できる過小評価された10の方法を紹介している。まずは、駐車場研究で都市計画を変えたドナルド・シャウプのように、「地味な問いに答える」こと。魅力的な商店主のように近所の人に価値をもたらすこと。ネットで玉ねぎを売るような熱狂的ニッチニーズに応えること。移民弁護士や住宅修理のような“地味だけど人手不足の業界”で誠実に働くこと。近所の人の名前を覚えること。コメディショーの常連になること。出来ることをしよう。私たちは世界を変えられる。 link

  2. 気候変動が冬季五輪に課題をもたらす:2026年冬季五輪の開催地コルティナ・ダンペッツォは、1956年以来6°F(約3.3°C)以上気温が上昇している。IOC委託の調査によれば、過去の冬季五輪開催地93箇所のうち、2050年代に開催基準を満たせるのは52箇所未満。人工雪の製造には大量の水と電力が必要で、大会自体が建設や国際移動による大量のCO2排出を伴う。開催できる都市が一部の気候耐性のある地域に集中し、競技時期が前倒しされる未来が現実味を帯びてきた。冬季五輪が気候適応のモデルケースになれるか、それとも雪のない冬季五輪という矛盾に直面するのか。 link

  3. 現代の中年米国人はあまりに辛い:1960〜70年代生まれの米国人は、前の世代と比べて中年期の孤独感、うつ、記憶力低下、身体の衰えが悪化している。しかし北欧をはじめとする同世代の他国民にはこの傾向がない。違いは何か。欧州は2000年以降、育児休暇や保育補助、児童手当といった家族支援に投資を増やしたが、米国は据え置き。医療費は国全体では世界一使っているのに個人の自己負担は高く、予防医療にアクセスしにくい構造がある。さらに米国人は頻繁に引っ越すため長期的な人間関係が希薄になりやすい。教育水準が上がっても慢性的なストレスがその恩恵を打ち消しているという指摘が印象的。構造的に中年を追い詰める国と支える国の差がここまで如実に出るのかと驚く。 link

  4. タンパク質マニアの時代:The Atlanticのレイチェル・シュガー氏が”Late-Stage Protein”(末期タンパク質社会)と名付けた米国の現状。レモネードもタンパク質入り、水もタンパク質入り、Chipotleはチキン角切りだけの”高タンパクカップ”を発売し、ノンアルコール飲料の投資家がタンパク質入りアペリティフの可能性を打診してくる。連邦政府の最新食事ガイドラインではタンパク質がピラミッドの頂点に。かつて脂肪を憎み(Snackwell’s時代)、次に炭水化物を敵視した米国人が、今度はタンパク質を偏愛している。>”タンパク質が多い食品が良いなら、少ない食品は悪いことになる”プロテインバーを食べた後、玄米とひよこ豆の夕食に罪悪感を覚えたという筆者の告白が、この狂騒のグロテスクさを物語る。 link

  5. 中東で流行する違法薬物・Captagonとはなにか:1960年代にドイツで注意欠如障害やナルコレプシーの治療薬として開発されたフェネチリン含有薬が、1986年の国際規制後に違法市場へ流れ、中東で爆発的に広がった。湾岸諸国の若者のパーティードラッグとして、また紛争地帯の戦闘員の覚醒剤として”ジハード・ドラッグ”の異名を持つ。2024年の世界薬物報告によれば中東のほぼ全域がカプタゴン密売の影響下にある。最大の生産拠点はシリアで約160の組織が活動しており、英国政府の評価ではその取引規模はメキシコカルテル全体の3倍にも及ぶ。アサド政権の重要な収入源であり、ヒズボラも物流に関与するなど、単なる薬物問題ではなく地政学の問題である。 link

  6. OpenAIのユニットエコノミクスを分析する:GPT-5がリリースされてからの4ヶ月間(2025年8-12月)でOpenAIは61億ドルの収益を上げ、推論コスト32億ドルを差し引いた粗利率は48%。ソフトウェア企業としては低めだが悪くない。しかし人件費12億ドル、営業・マーケ22億ドルなどを加えると営業損失は7億ドル、マージン-11%。さらに致命的なのは、GPT-5のR&D費が約50億ドルと推定され、稼いだ粗利30億ドルでは開発費すら回収できていないこと。モデルは次世代や競合に短期間で陳腐化する”急速に減価する資産”であり、黒字化する前に役目を終えるという構造的課題を突きつけている。 link

  7. 時間軸の発明:私たちが当たり前に使う”タイムライン”(時間を左から右に流れる線として描く概念)は、実は18世紀の発明だった。古代ギリシャや聖書の世界観では時間は循環的なものだったが、1765年にジョセフ・プリーストリーが時間を計測可能な直線として表現する年表を発明。その後ダーウィンの進化系統樹(1859年)、連続写真技術(1870年代)、そして数学者ヒントンによる時間=四次元空間の概念(1880年代)がこの直線的時間観を強化し、H.G.ウェルズの『タイムマシン』に結実したのだと著者はいう。時間を線で捉えるからこそ進歩や時間旅行という概念が生まれた。私たちの歴史観や未来観は、この250年前の視覚的発明に強く規定されている。 link

  8. 勝率20%のチャレンジが一番楽しい:チェス、ロッククライミング、アート制作など、内発的動機に基づくゴール志向の活動において、挑戦の度合いと楽しさの関係を調べたMotivation and Emotion誌掲載の研究論文。インターネットチェスの分析では、実力が拮抗した対局や自分より強い相手との対局のほうが、圧勝よりも楽しいと報告された。ただしこの効果は万能ではなく、外的動機に基づく活動やゴールが曖昧な活動では挑戦と楽しさの相関が消えてしまう。つまり「自分がやりたくて、目標が明確な活動」に限り、ちょうど難しいくらいが一番楽しいのだ。勝率100%のゲームはすぐ飽きるし、勝率0%では心が折れる。ちょっと勝てるかもしれない20%ラインの緊張感が最も没入を生むということだろう。 link

  9. 孫の世話を手伝うことで認知機能の低下を予防できる:孫の面倒をみる祖父母は認知機

    能の低下リスクが低いという研究。孫育てが脳に適度な認知的負荷をかけ、社会的つな

    がりを維持させ、日常に「目的」を与えることが保護因子になるという。介護負担が重

    くなりすぎると逆効果になるという先行研究もあるため、あくまで”手伝う”程度が最適

    なようだ。核家族化が進む日本では祖父母の出番が減りつつあるが、孫との関わりは高

    齢者自身の健康投資でもある。 link

  10. 自己対話型AIはより速く、より賢く学習する:沖縄科学技術大学院大学(OIST)の研究チームが、AIに”独り言”を言わせると学習効率が大幅に向上することを発見。Neural Computation誌に掲載された研究で、内的対話(inner speech)と短期記憶を組み合わせたAIモデルは、マルチタスクや複数ステップの問題解決で顕著な改善を示し、従来より少ないデータで訓練可能になった。人間の子どもがブツブツ言いながら課題を解くのと同じ原理がAIにも有効だという知見は直感的にも面白い。研究チームは今後、家庭や農業で使う適応型ロボットへの応用を目指すという。 link

  11. 46歳。エネルギーレベルを高く保つ健康法:フィットネスコーチでもあるDan Go氏が実践する朝・昼・夜のプロトコルの全体像。夜は日没とともにブルーライトカット、脳内の懸念事項を5分間で書き出し、子どもへの読み聞かせで”存在モード”に切り替え、室温21-22°C+マウステープで就寝。朝は5時起床、45分間スマホに触れず、自然光を浴び、赤色光パネルの前で15分の瞑想、電解質水のあとにL-テアニン400mg入りコーヒー、クレアチン10-15g・オメガ3・CoQ10・ビタミンDを摂取し、2時間のディープワーク。昼はデスク下トレッドミルで歩きながら仕事をし、13時頃にトレーニング。”世界最高のプロトコルも、自分のライフスタイルに合わなければ無価値” という締めの一言がよい。全部やろうとせず、各時間帯から一つずつ採用するのが何よりのコツ。 link

  12. 現代の贅沢とは引き算:Justin Welshが説く「贅沢とは足し算ではなく引き算である」という哲学。彼自身、服は黒スウェットに統一、車はスバルを現金一括購入、サブスクは最小限、デバイスは壊れるまで買い替えない。意図的にスモールビジネスを維持し、NYの田舎で子どもと遊び、オフライン中心の生活を選ぶコーチング経営者Steveのエピソードも紹介されている。スマホは邪魔をし、SNSは中毒にさせ、ニュースは不安を煽る。現代の静けさは自然に得られるものではなく、設計された混沌に対する意図的な反抗としての引き算によってしか手に入らないのかもしれない。 link

📙本

  1. 人間の建設:小林秀雄と数学者・岡潔の対談。冒頭AIの話は、この本で岡潔が情緒の話をしているときに頭に浮かんでいたことです。下の対話なんて、最高じゃないですか?後半、岡先生が「日本人の長所の一つは、神風のごとく死ねること」と言っているのを読み、うーんと考えさせられました。確かにそうかもしれん。 link

    岡  よい批評家であるためには、詩人でなければならないという風なことは言えますか。

    小林 そうだと思います。

    岡  本質は直感と情熱でしょう。

    小林 そうだと思いますね。

  2. 今夜すべてのバーで:中島らもの名作。大学生の時に「なんじゃこら」と中途断念した作品、いまは心にぐっと染みてくる。自分の人生を譲り渡してでも生きてほしい人を見つけていこうな。 link

  3. われらみな食人種: レヴィ=ストロース随想集:次のポッドキャスト課題本で冒頭引用の出所元。世界一有名な文化人類学者のひとりがイタリアで持っていた連載をまとめた link

📻観&聴

  1. Dib Bangkok:昨年立ち上がったバンコク初の国際現代美術館。心にくる作品がいくつもあってよかった。 link

  2. BAD PHARMACY:最近聴き始めたポッドキャスト。話し手3人がそれぞれ、わからないときにははっきりわからないと言い合っているのが好きです。あと3人とも声がいい。声がいい人は信頼できる(声一本でビジネス界を生きていたショーン.Kも結局復帰しているlink


🧩感

  • バンコクの物価に驚く。ちょっと良さげなカフェに入るとラテが1千円以上する。少しでも支払いを減らそうとカード支払いをRevoultに統一。Apple watchで支払いができるバーチャルカードが発行でき、スキャミング対策も万全で、通常3~4%とられる海外支払手数料を減らせる。次からもこれを使っていこう。

  • “Deep is new sexy”の時代である。ディープリサーチで行き着く先が”Deep”だと思っているうちはそこに行き着くことは出来ない。

  • はしたない/みっともない/ダサい、の感覚は何があろうとも失ってはいけない。

🍵関心

  • Claude Codeをどう使いこなしていくか。モデルやツールはどんどん前に行くので、私もそれ以上の速度で前に進んでいかないといけない。

  • 建設現場の未来はどこに向かっていくのか。人手不足は延々と続きそうで、一方で対応すべき課題はどんどん複雑になる。ロボティクスが浸透しようにも、社会負荷を引き受けてきた集団がこの業界のど真ん中にいる。>自律走行技術を搭載した掘削機などの建設機械を開発するBedrock Robotics

💼仕事

  • 今日神戸に戻ります。バンコク出張は充実の成果でした。なぜか日本でのお仕事も決まったりして。旅の最中は凝り固まったものを新しい視点・視座で捉え直せるのでいいっすね。

  • テニスのハードコート整備、工事日程が固まり、いよいよ半金支払います。身銭を切れ!はい。スポンサーしているテニス選手、海外遠征先の大会で優勝して帰ってきました。あなたはリアルだ。かっこいいぞ。

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