2025年2月16日
36年間で学んだ36のこと🗓️
Cobe Associe は、戦略と技術の問いを現場で検証可能な仮説に変える。
以下、順不同で学んだことです。80個ほど書き出して、36個に絞りました。
しっかりメシを食ってしっかり寝ることが全ての基本。
読書は最も簡単にできる旅。
大層なテーマを扱う全国紙よりも地域紙・コミュニティペーパーに親しもう。マスメディアの凋落を嘆くより、近くにパン屋さんが出来ること、八百屋さんの店先に春野菜が並ぶことを喜ぼう。
居酒屋で唐揚げを頼めるうちは、未来の心配をする必要なんてない。
今日は残りの人生で最も若い日なので、やりたいことがあるなら今日からはじめた方が良い。今日はこれまで過ごしてきた人生で最も経験を積んだ日なので、最も大人らしく振る舞うのが良い。
30歳を超えたら、面構えと立ち振る舞い、眼力がものをいう。30代以降の人生は能力よりむしろ矜持によって分岐するからである。六然を実践しよう。
自処超然:自分自身に関しては、一切の物事にとらわれず、淡々としていること。
処人藹然:人と接する際は、相手の気持ちが和らぐよう、穏やかでいること。
有事斬然:何か事が起こったときは、活気に満ちてきびきびと対処すること。
無事澄然:平穏なときには、水のように澄みきった心でいること。
得意澹然:成功しているときでも、自慢せずあっさりとしていること。
失意泰然:失敗や挫折のときには、慌てずゆったりと構えること。
説得される気がない人を説得することはできない。考える気がない人を考える人にすることも出来ない。さて、コンサルタントにとって最重要のマーケティングとは、意志を持つ人、持とうとする人を増やすことである。
目的-手段の関係でしかモノゴトを考えられない人は貧相である。反復と習慣が人間をつくる。
「とりあえず」よりも「せっかくだから」を使おう。「どうせ」よりも「もしかすると」を使おう。
1年の充実度を測りたいなら、その年に(物理的/心理的に)拍手をおくった回数・時間を計測すれば良い。
ビールが飲みたい欲求はほぼ炭酸水で代替できる。
「寂しい」「ずるい」を原動力にした発言・行動が良い結果を生むことはない。
フラフープを渡されたら、即座に回しはじめる人間であること。
プレゼントはもらうよりも贈る方が楽しい。プレゼントをくれる友人がたくさんいるよりも、プレゼントを贈りたくなる友人がたくさんいる生活を目指そう。
どんなときもユーモアを忘れないこと。
後は神頼み、と思えるまで努力しきったことをいくつ積み上げられるか。
「〜しなきゃいけない」となったとき、「本当に?」とワンクッション置こう。
生き残り、最前線に立ち続ければチャンスは巡ってくる。
金の稼ぎ方に美学が、金の使い方に品格が出る。
姿勢と呼吸は常にコントロールできる。感情と思考はほぼコントロールできない。コントロールできるものに集中した方が良い。深呼吸して、胸を上に向けよう。
この世界に、前提無しには、何一つ当たり前のこと・ものはない。
世界平和を願うより家族や友人と仲良くすることの方が平和に貢献できる。
怒りは良い活動燃料になる。誰かにぶつけてしまうのは勿体ない。貯めておくべき。
孤独と不条理と矛盾は生の前提。
コンサルタントとは、対話に対する不断の意志と信頼を持つ職業人である。
基礎練習を疎かにしない。銀の弾丸はない。桜木花道は1週間で2万本のシュートを打った。大谷翔平は今日も素振りをしている。
考えるのは頭だけではない。手脚で考えたり、肚の奥で考えることも出来る。頭だけで考えているうちはいい仕事はできない。
円形脱毛症になってもスキンヘッドにしても変わらず人生は楽しかった。何も恐れることはない。
未来や過去のためにいまを使ってはいけない。いまのために未来と過去を使うべき。
生産性をあげたいと思うのは自由だが、たいてい分子のことをしっかり考えていないし、分母を無駄遣いしている。本来測れないものを測った気になってはいけない。間違った指標に基づく最適化は害悪である。
「誰がなんと言おうと」と胸を張れることがあればあるだけ日々は楽しい。
意気、キザ、野暮に美学が現れる。
もっと良くするためには、まず変えないといけない。
たまに、すごーく大股で歩いてみると、なんか楽しい。スキップも良い。
楽しませてもらおう、よりも、楽しもう、で臨むほうがいい。
「たゆたえども沈まず」と笑おう。
今年35歳を迎えた別のニュースレター作者の同じような振り返りもすてきでした。愛は動詞。痛みは情報。世界を変える前に自分の世界を変える。
来年37個かけるようにまたがんばります。
💼心惹かれたもの
サラダチキンメーカー:心身共に仕上がりきっているジュニアテニス選手に刺激を受けて、今年はからだづくりをがんばります。5千円強。毎朝スーパーで鶏胸肉を買って出勤、お昼にタンパク質をとる習慣を続けています。 (link)
✏️読んだ/読んでいる
📃記事
スポーツ選手は頭が悪いという固定観念は誤り:プロサッカー選手を対象にした研究。彼らはワーキングメモリー、実行機能、その他の認知能力において上位10%に入る優れたスコアを示した。適切な計画を立て、正しい道筋を見極め、予測し実行することを繰り返してきた一流スポーツ選手の能力たるや素晴らしい。これからの『小賢いよりも決断・立ち振る舞いが勝負を分ける時代』にあって、スポーツガチ勢の価値はどんどん高くなっていく。 (Semafor, link)
AIによるサーチの終わり、リサーチの始まり:OpenAIのDeep Researchは素晴らしい。優先順位で並べたものを表示するだけの検索は駆逐され、意味や行動との繋がりを『考える』ためのインテリジェンス創出活動が広がっていく。物事に真剣に取り組む人全てにとって、素晴らしい時代になる。 (One Useful Thing, link)
Googleは今や"インターネット界の東インド会社":「基本コンセプト:人々が経済とつながる方法をコントロールすれば、人々を支配する巨大な力を持つことになる」「世界的な貿易ルートを支配しその力で国家全体を支配したものの、最終的には自らの極端な野望が招いた結果によって崩壊した」さて、Googleは同じ道を辿るんだろうか。 (Honest Broker, link)
子宮内の子どもも音楽を聴いている:メキシコ自治大学等の研究。36人の妊婦を集め、胎児のために2曲のクラシック曲(仏『白鳥』と墨『アルパ・デ・オロ』)を聴かせたところ、胎児の心拍パターンがより安定し予測しやすくもなったとのこと。後者の方が規則性・予測可能性の点で強い影響があり、リズムの特徴、メロディーの構造、文化的な親しみといった要因があるのではと研究者。この分析に使われている非線形回帰定量化分析、修士課程のときに留学生のレポート作成づくりお手伝いで一瞬触ったんだけど、頑健性担保が難しかった。どんな対応をしたんだろう。 (米国心理学協会, link)
トマトケチャップの意外な起源と代替品:ケチャップは元々中国南部・福建省あるいはマレー地方のもので、船乗りが地元に帰ってそれを再現しようとしたところから始まった。18世紀初頭のレシピ本によると、ワイン、エシャロット、アンチョビ、スパイス、調味料を瓶に入れてつくられるのがケチャップだったらしい。現在でもトマトケチャップ以外にキノコケチャップ@英国やバナナケチャップ@フィリピン、カレーケチャップ@ドイツなど多様なソースがあるらしい。ずっとケチャップ=トマトだと勘違いしていた・・ (Atlas Obscura, link)
マンゴーに作物転換をすすめる伊の果物農家:温暖化の影響でレモンやオリーブの最適地ではない場所が増えていることに対応。2004年にはわずか24エーカーだったマンゴーの栽培面積が、2023年には130倍(3,000エーカー)近くにまで拡大した。日本でも同じように果物の作物転換が進んでいる。 (Semafor, link)
自動販売機は来るべき"未来小売"の前触れ:エジプトでコインと聖水を交換していた2千年前から自動販売のコンセプトは存在していたが、いまはiPadから実弾に至るまで何でも無人で提供するこの機械はデジタル化が進んだ今の時代だからこそ最大の価値を提供できるとPodplug社CEO・創業者のイーサン・コーハンは言う。自販機はただの商品提供マシーンではなく、スマートかつデータ駆動型であり、顧客体験を向上させながら収益を最大化する能力をマイクロマーケットなのだと。 (Slate, link)
スピードは近代性であり近代性とはスピードである:時間という(↓紹介本によると欧州発のWEIRD文化に染まった)人間の発明物は、あらゆる事を効率、つまりスピードに還元することを可能にした。技術はスピードを問題にし、スピードは進歩を象徴する。対象にするテーマや根っこの欲望が善なるものであればそのスピードには意味があるのだけど、果たしてそれを問うだけの余裕を私たちは持てているだろうか。日常的に運転をする人ならばよくわかっているように、一定速度を超えると急速に視野は狭まっていく。私たちに必要なのは物理的・精神的なパーキングエリア。 (The Commonplace, link)
何よりもまず愚かさを避けること:テニスの試合について考えてみる。プロの試合を観ると80%がポイント得点者の技術や努力によって生まれている(ウィナーや相手のエラー)が、アマチュアレベルだとポイントの8割は相手のミス(アンフォーストエラー)に由来する。殆どの勝負はミスを最も少なくし、相手に自分を負かせた人が勝者となり、それを突き詰めた一部の人にだけ「勝者のゲーム」が存在している。まずは愚か者になるのを避けること、それをするだけで長期的優位性を確立できる。テニスの現実に直面しているドアマチュアの私が言うのだ。信じて欲しい。 (FS blog, link)
📙本
手段からの解放―シリーズ哲学講話―:『暇と退屈の倫理学』で有名な國分功一郎さんの哲学講話シリーズ第2弾。第1弾『目的への抵抗』と対で読むのがおすすめ。なんにでも「まずは目的・目標設定!夢は叶う!」と嘯くいかがわしいビジネスパーソンにこそ届けたい。この人優秀層なんだけど苦手だな、と感じることがあって何でだろうと思っていたのだが、目的-手段構造を疑うことなく受け入れて乱発するからだと腹落ちした。あとがきで次作第3弾テーマの頭出しがあります。自らの問題意識に近いところなのでいっそう楽しみ。 (Amazon, link)
エネルギーをめぐる旅 文明の歴史と私たちの未来:クライアント企業の役員さんが薦めてくれた本書、Audibleでじっくり読み聴いている。本書冒頭に書かれているとおり、この本の内容に触れてから世界が全然異なって見えるようになった。読み終わった11日以降、熱力学の第二法則のことを考え続けている。不思議な効果なのだが、コンサルティングとは何か?という問いに対する自分なりの応えが深まった気がする(例:ただファクトを集めて資料を作るだけのコンサルはエントロピーを増やすだけの無価値菜存在である)。気候変動をめぐる二酸化炭素問題や人間がん細胞論などについて公正な意見に触れられたのも良かった。それにしてもAudible、相当ゆっくりに収録されているので2倍速再生がちょうど良い。俳優陣の語りは正直相当聞きづらく、プロの朗読家・読み手・声優さんって本当にすごいなと実感する。 (Amazon, link)
エネルギー400年史:薪から石炭、石油、原子力、再生可能エネルギーまで:上の本と合わせて読んでいる。圧力鍋にいっそう感謝するようになった。人類はずっとエネルギー源をどこからどうやって確保するかに苦心してきたのに、少なくとも2025年の今、社会の関心は「どのエネルギー源を使うのが最も」 (Amazon, link)
WEIRD「現代人」の奇妙な心理 経済的繁栄、民主制、個人主義の起源:一昨年末から積ん読になっていた本なのだが、天啓がやってきて↑と合わせ読み始めたところ、重なり合うところがたくさんあり充実の読書体験になった。「私たちが当たり前の前提にしている主義・主張や社会体制は血縁関係が破壊され特殊宗教が深く根付いた欧州発の変わった思想がたまたま世界に広がって根付いただけで、決して普遍的なものではない」ことが多くの分析と共に示唆されている。 (Amazon, link)
📻観た/聴いた
Takuya Kuroda - Car 16 15 A:トランペットが心地よい。無心で聴いてみてほしい。 (link)
赤外線芸術 "Enhanced ":アイルランド人アーティスト、リチャード・モッセの作品。迷彩のような緑が鮮やかなラベンダーや深紅として表現。 (link)
🧩感じた/感じている
決断の時代が来た。生成AIを使う事で情報/分析がどんどん増えていくこれからの時代、必要になるのは決断耐性。耐性を付けるために、ChatGPTを使った後には必ず「最後に、このテーマに関して私が決断すべき問いを10個考えてください」と書くべき。決断、つまり不確実性の高い状況下で意志決定することは多くの組織・個人の活動においてボトルネックになる。The Goalを読み、その意味を見極めよう。
して、ここ最近で一番感動したChatGPTの使い方:お肉の厚みや状態、キッチン情報を伝えた上で「最高のステーキの焼き方を教えて?」
いい言語化→「誰かを愛することは、その人の感情に責任を取ることではない」(link)
🍵今の関心事
"一長一短"って、どちらが良い/悪いに対応しているんだろう。もし『帯に短したすきに長し』に近い中立的な意味なら自分の中の辞書を見直さなくてはいけない。
🥑活動報告
DeepSeekショックのときに買い戻したNVIDIA株がしっかり値上がりしてくれたおかげで、向こう3年はChatGPT Deep Researchを使えそうです。

