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2025年2月9日

ぎらぎらの商売人になろう/『ユニクロ』を読んだ👔

Cobe Associe は、戦略と技術の問いを現場で検証可能な仮説に変える。

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小さな闘いのためにユーモア上手になろう on Sublime

ユニクロはどうやってここから生まれたのか。
地方のさびれた商店街の紳士服店は、なぜ世界的なアパレル企業になりえたのか。
本書では、その謎をひもといていくことを目的とする。
では、その歩みから何が見えてくるのだろうか。
現代を生きる我々に何を教えてくれるのか。
私が見つけたのは『希望』である。
この国に存在する名もなき企業や、そこで働く人たちにとって希望になるであろう物語である。
(link)

 杉本貴司・著『ユニクロ』は、宇部の小さな紳士服店だった小郡商事が、ファーストリテイリングとして売上3兆円超企業にまで成長していく過程の記録だ。モラトリアムど真ん中にあった学生期、親から継いだ小商売の責任者としての苦悩、広島裏通りでの新事業モデル挑戦、香港・華僑との出会い、上場に向けた標準店舗モデルの導入、広島銀行宇部支店長との確執、株式上場への強烈なコミットメント、優秀人材の採用と古参同士との別れ、ロンドンや中国など海外市場での大失敗、リブランディングとNY旗艦店への挑戦、現ジーユー社長・柚木さんの野菜販売大ゴケとGU立て直し、、、、、、商売の現実になんども跳ね返されながら、逆にそれを踏み台・燃料して、個人・企業が止まることなく進化していく様子が描かれている。ビジネス本であり、強烈なノンフィクションでもある。野球を知らない人でも『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』が名著であることがわかるように、圧倒的なリアリティと才能は常に人を惹きつける。

成長ど真ん中のお話しも強烈で魅力的なのだが、私は、柳井さんが宇部の街で未来に向けて苦悩する日々の描写が突き刺さった。自身は地方都市・神戸で日々苦しんでいる。日々の成長を実現しつつ、未来の大躍進のための種を探すことを高次に両立しなければいけない。これを10年ずっと続けられるのが事業家なんだろう。

ここから新米経営者・柳井正の暗中模索の日々が始まった。それは柳井自身が「金の鉱脈」と呼んだユニクロの「発見」にいたるまで、 10 年ほどの暗く長いトンネルの中でもがき続ける日々の始まりでもあった。 「いつまでも銀天街で街の紳士服屋を続けているようでは、お先真っ暗だ。でも、じゃあ、どうすればいいんだ……」  そんな自問自答がこの後、実に 10 年間も続くことになった。

 柳井さんは、クリエイターと呼ばれる人々を評して「口ばかりでモノをつくらない人たちばかりだから信用していない」という。楠木健さんとの対談でもそんなことをおっしゃっていたな。心が痛い。私がキャリアを通じて売ってきたのは(主に自らの)人工であり労働力であって、これは商売というよりもむしろ業務といった方がいいものだ。そこに何か特殊な専門性があれば(例えば大工や按摩のように)いよいよ商売になるのだろうが、私にある専門性は真面目に考えることと対話することであって、はたしてこれは専門性なんだろうかと日々疑問を持って生きている。心の痛さと疑問を抱えて向こう10年やっていこう。口ばかりの人間になってはいけない。

 この本を読んだ人は、なかで紹介される数多くの書籍、それこそ『プロフェッショナル・マネージャー』や『成功はゴミ箱の中に』、藤田田『ユダヤの商法』や本田宗一郎『俺の考え』を読みたくなるはずだ。案の定、私もこの本を買い直した。読後に読みたい本が増えている本は良い本である。更にこの本は、もっと真剣に働いた方が人生楽しくなるだろうな、という予感を授けてくれる。いっそう素晴らしい本だった。


💼心惹かれたもの

  • アナパウ/限定おおきにパンツ:新年になったのでアンダーウェアを総入れ替えしました。大阪を体現したものと、将棋焼酎をテーマにしたもので揃えています。ビール党ゴルフ好きの方向けもあるからプレゼントにも良さそう。 (link)

✏️読んだ/読んでいる

📃記事

  • 人生初の事業売却から学んだこと:やってよかったこと、将来は別の対応をするだろうこと、びっくりしたこと、役だったリソースなどがまとまっている。今後事業売却をすることはないだろうけど、真剣に物事に取り組んだ人が書き残すもののすべてに価値がある。 (Micael Lynch, link)

    • やって良かったこと:ドキュメント化に時間を投資すること、信頼できるブローカーを見つけ頼ること、弁護士を通さず直接争点・論点を議論すること、等

    • びっくりしたこと:DDはしんどい、売却準備期間に必要な支出は想定の4倍、等

    • 将来変えたいこと:非公式の合意書をつくるべき、チームには早めに伝えるべき、等

  • 「スマートでない時計」の復活:2015年に初代アップルウォッチが登場したとき、一部識者はスイスの時計産業は壊滅すると予測したが、現実はむしろ高級時計を始めとした"非スマートウォッチ"市場は活況を呈している。ロレックス・サブマリーナはこれまで400万個生産されており、その現在価値だけでも500億ドルになるという。若者も積極的に高級時計店に脚を運び続けている。 (Business of Fashion, link)

  • Z世代がボトックス注射にノーと言う理由:30-40代が慣れ親しんできた美容注射は、表情が引きつるために若者には敬遠されつつある。代わりにオーダーメイドの美容医療や高級スキンケア商品に手を伸ばしている。 (The Times, link)

  • Netflixがラスベガスでレストラン開店:ライブ体験型企画をどんどん強化している同社。2/20にMGM Grandのカジノフロアに最新の体験型プロジェクト・Netflix Bitesの新店舗をオープン予定。2023年にロサンゼルスでディナー限定・6週間のプロジェクトを試したNetflixだったが、今回は朝食〜ディナーまで週7日提供し続ける。メニューはもちろんNetflixオリジナル作品のトリビュート。この記事で初めて知ったのだが、MasterCardはNetflixの公式エクスペリエンス・パートナー。さて一方東海岸では、無印良品がニューヨークでカフェをオープンさせた。 (The Hollywood Reporter, link)

  • 教育現場でプロレスを活かす:低所得者が多く住む地域の公立学校の教育革新プログラム "KIPP -- Knowledge Is Power Program"参画校のとある教員は、プロレスをきっかけにして「主体性、リーダシップ、自己主張の大切さ、自らのキャラクターを捉えることの重要性」を伝えようとプロレスクラブを主催している。WWEの有名選手が授業訪問にまできてくれるらしい。教育現場には熱量が必要だ (ESPN, link)

  • デジタル・デトックス業界は詐欺?: 18~34歳の47%がオンライン活動は自らの幸福にとって有益であるよりも破壊的であると見なし、Z世代46%は既に積極的にスクリーン時間を減らそうとしている。デジタルデトックスアプリ市場は2032年には200億ドル規模に成長することが期待されているが、結局課題の根本解決になっていないのではと筆者。私もForest愛用者だったんですが、ある日から「なんか違うな?」と思い利用をやめてしまった。 (Dazed, link)

  • ペースを落とすことでよりスムーズになる:軍の特殊作戦部隊には"Slow is smooth, and smooth is fast"の原則があるという。あえてペースを落とすことでスピードと正確さのバランスを正しく保ちつつ、リズムを維持し、スピードと効率の向上に自然につながるスムーズな活動の流れ(記事そのままの言葉で言うと回転数/ケイデンス)を維持できるようになる。人間の認知には多くのバグがあり、認知リソースもすぐに底をつく。目先のスピードに拘ってはいけない。 (Medium, link)

  • 雑然と考える人になろう:世界が雑然とした複雑なものであるのは真実かつ不変である。明晰的/分析的であることは多くの場面で気持ちの良いことだけれど、真実の理解から遠ざかってしまう思考パターンでもある。3P思考(Possibilities, Payoffs, Probabilities:可能性、ペイオフ、確率)を大事に、他者の視点から物事を見て、いい意味で混乱しよう。 (Inverted Passion, link)

  • 成功への近道・ハックはない:なぜみんな秘訣や近道を延々と知りたがるかというと、もしそれがないとなれば今の不遇が自分の責任になってしまうから。"成功者のほとんどは、革命的なことをしているわけではない。 彼らはたいてい、つまらないことを非常識なレベルで一貫性を持ってやっているだけだ。 そして、失敗しないようにシステムを構築している" この真実を受け入れられない人が多いから、これが最高の言い訳を奪ってしまうからだ。言い訳をやめよう。自分の人生を生きよう。 (The Saturday Solopreneur, link)

📙本

  • ユニクロ:去年からずっといい本だいい本だとは聞いていたのだけれど、やっぱりいい本だった。私も商売人を目指してがんばろう。 (Amazon, link)

  • WEIRD「現代人」の奇妙な心理 経済的繁栄、民主制、個人主義の起源:おもしれー。1千年前の社会が今と全く違ったものだったことを深く理解する。5百年後の社会は果たしてどうなっているんだろう。やっと上巻を読み終えたところなので、下巻まで読み終えてからまた感想を書こう。 (Amazon, link)

📻観た/聴いた

  • 踊るテヌグイ展@細辻伊兵衛美術館:今日と会食のついでに訪問。昭和初期からモダンさ満点の手ぬぐいがつくられていたんだ、驚き。歌舞伎看板・番付などに使われる特殊フォント・勘亭流には、興業が無事円満に終わるように丸みをつけて、大入りを願って紙いっぱいになる太字、お客を招き入れるように撥ねは外にではなく内側にする、のような工夫があると勉強になりました。

    左側、昭和5年?6年?位の作品。いまの絵としてもおしゃれ。
  • さらば青春の光 ザ・森東《第11期株主総会》アーカイブ配信:理想の企業の形がザ・森東なのでベンチマーキング。自らでメディアを持つことと、グッズを含めたリアルな接点を持つこと。学びがある。 (link)

  • ロジャー・フェデラー×トレバー・ノア対談:フェデラーは立ち振る舞いがかっこいい。話し方までかっこいいのはずるいよね。 (link)


🧩感じた/感じている

  • 立春。いよいよ春だからそろそろ暖かくなってほしい。

  • オーストリア人男性が語る秘密の喫茶店、魅力に惹く込まれている。私も自身にとっての秘密喫茶店を見つけたい。 link

  • 媚びコンサルではなく、「耳痛いことを突きつける」コンサルであり続けないといけない。生成AIの進化で、コンサルタントの仕事は目の前の業務をこなす・捌くだけでは成り立たなくなる。選別・淘汰が進んで欲しい。

  • 毎週読み返している原則週の中から、いま気になったもの。

    • 世界は人々が情熱を込めたプロジェクトの博物館。

    • 徹底して具体的であること。

    • メモをとったりみんなのためにピザを注文したり、"下働き"を自ら進んですることで得られるものがたくさんある。

    • 最高の睡眠薬:くったくたになること。

🍵今の関心事

  • 北米が関税に揺れるいま(今回は首脳同士の電話1~2本でなんとかなる程度のものだったけれど)、世界のどの地域に政治的不安定が波及するか。中国は米国原油やピックアップトラックに追加関税を発表しGoogleへの制裁を検討している。経済が停滞し、飯が食えない人が増えると、対立は更に激化する。

  • 面構えをどう良くするか。矜持ある人間になるために毎日続けるべき習慣は何か。

🥑活動報告

  • もう確定申告を終えた私は国民の模範。夏の世界旅に向けて、米ESTAとインドネシアVOAも取得が終わりました。夏休みの宿題は初日に終わらせるタイプ。

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