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2024年11月3日

チャンスの訪れを信じて🤞

Cobe Associe は、戦略と技術の問いを現場で検証可能な仮説に変える。

先週「準備ができている人間にしか機会は来ない」という記事を読んだ。

2023年に単著を執筆する機会を得て、自分の著書が書店に並びました。もちろん嬉しかったですが、かつて想像していたような大歓喜ではなく、これもデブサミと同じく「いつもの延長」でした。自分が寄稿した記事がWebメディアに掲載される。自分の書いた文章が掲載された雑誌が書店に並ぶ。共著が出版される。そういうこれまでの活動の繰り返しの先に、「単著が書店に並ぶ」という出来事がありました。

かつて想像した大きな舞台や、大きな仕事は、なにか大きな飛躍があってたどり着くものではなかったのです。日々の生活や毎日の仕事の繰り返しの中で、少しずつ飛躍があり、その「いつものこと」を積み上げた先に、少しずつ大きな舞台や大きな仕事があるのです。

それをやるための経験と準備ができているからこそ、その機会はやってくるし、いつもどおりそれをやることができるのです。

いい記事だと思う。主題もよく聞く言説で頑健みを感じる。科学者・パスツールは「幸運は用意された心のみに宿る」、哲学者・セネカは「幸運とは、準備と機会が出会うところに生まれるものだ」の言葉を残している。準備と機会の話が好きなのは現代の人間だけではないらしい。

思うに、「準備ができている人間にのみそれは機会に映る」が正確な表現だ。物事・事態の胸に"私は機会です"という札がかかっているわけではないので、同じ人・同じ物事であっても準備が出来ているかどうかで見方が変わる、それだけのことだと思う。たくさん準備をすれば、いろんなことが機会に見えるようになって、結果として享受できる機会も増える。が、準備をしていない人にはそれはただの物事にしか見えない。それでも、準備していなくとも、本人の認知など関係なく、巻き込まれるようにして機会を獲得する人もいる。つまり、「機会を得られたから私は準備が出来ていた」が常に真とは限らないので、「準備ができている人間にしか機会は来ない」も同様だ。(本節は、私が面倒くさい人間であることを伝えることを目的にしている)

記事の趣旨としては、とにかく地道な準備をしよう、ということだろう。大同意だ。パスツールやセネカの言葉とは少しニュアンスを変え、米大統領・リンカーンが残した「私は準備をする。いつかチャンスが訪れると信じて」が一番私の(そしてたぶん記事筆者も)好みだ。機会が来るかどうかは時の運だから、できる準備に精力を注ぎ、楽しむのが人生だと思う。人の機会を羨んでいる時間はない。

私は今、目の前のお仕事と向き合いつつ、ノンアルビール造りと製薬業向けマーケ支援チームの立ち上げをひっそりと進めている。いずれも私の地力だけではなんともならず、どこかで大きな追い風が吹かなければ実現しない。殆どの仕事がそういうものなのだろう。どれだけ実現確率が低かろうと、私は精一杯準備をする。いつかチャンスが訪れると信じて。


💼心惹かれたもの

  • Factorio:いまやりたいゲーム第1位。2D見下ろし視点のサンドボックス型工場建設ゲーム。いちから資源を掘り起こして、人工衛星を打ち上げよう。 (link)

  • Keychron K13 Max:オフィスのキーボードは打ち心地を大切にしたいなと、過去一度挫折しているKeychron製品に再挑戦しています。いまのところ大満足。Wispr Flowを使おうとしたらfnキーが効かず大苦戦だったのですが、キーマップを見直して万事解決。文字と音声で勝負する仕事をしているので、キーボードは外科医にとってのメス。大事に選び、使っていこうと思います。 (link)

  • キュヴェ ナミダ:神戸の専門店でたまたまみつけたシャンパン。古樹を尊重する栽培で知られるメゾン、ジャニソン・バラドンが2019年に発売した日本インスパイアの特別エチケットとのこと。 (link)

✏️読んだ/読んでいる

📃記事

  • 直接話す、すぐ話す:どれだけ時代が変わっても普遍の重要事。↓ほんまにそうですわ。 (Konifar’s ZATSU, link)

対人コミュニケーションでの解決に対して面倒くささを感じる人もいるとは思うが、自分の経験だと何だかんだ直接すぐ話すのが一番早いし楽なことが多かった。逆に推測だけで考えてしまったり、すぐに聞かずに溜め込んだりしたときの方が、振り返ってみるとより面倒くさい状況になっていたように思う。

  • 合理的な選択をするには「寝る」ことが重要という研究結果:デューク大等の研究。車や家など大きな支出をするときや就職・転職するとき、付き合う相手を決めるときなどの重要な決断をする際は、一晩寝てから考えた方が合理的な選択ができることを示唆しているとのこと。私は経営者、決断をするお仕事なので、日々この研究結果を実践しています。なお、経営者になる前も寝ていたし、無職になったとしてもたくさん寝る予定です。 (Gigazine, link)

  • 米国は肥満のピークに達したかも:減量薬オゼンピックやウェゴビーが普及したことでここ数年肥満率がついに減少に転じた米国。しかし全体としての医療費を下げるには至っていない(減量薬利用の年間医療費は1.9万ドル)とのこと。 (Morning Brew, link)

  • 何を持って「超加工食品」とするのか:真面目に定義に乗っ取ろうとすると、コーラやシリアルと同様、大手メーカーがつくる全粒粉パンも超加工食品に当てはまってしまうのだが、果たして「超加工食品=規制すべき」の論理をどこまで支持するべきだろうかと。ネーミングの魔力を感じるエッセイでした。 (The Atlantic, link)

  • 中東・リビアで最も成功したテックスタートアップ:デリバリースタートアップは途上国含めて地場サービスがたくさんあり大きくなっているプレイヤーがたくさんある。ECしかり。面白い傾向やなぁと思いながらこの記事も楽しみました。 (Rest of World, link)

  • AI生成テキストのためのスケーラブルな電子透かし技術:SynthID-Textと呼ばれるこのシステムは、新奇なサンプリングアルゴリズムを使ってLLMの単語選択をわずかに変更し、関連する検出ソフトウエアによって認識可能な識別子を挿入する一方で、出力テキストの品質は損なわないのだと。大学や資格試験なんかで使えそうな応用技術だ。 (nature, link)

  • 中国全土の都市エリートは"アカデミック・バー"に集まる:"学术酒吧"がトレンドに。自社オフィスで研究者ナイトとか博士ナイトをやりたいな。その翌日にバカみたいな飲み会をやってバランスをとる。 (Jing Daily, link)

  • 40歳になるので30代でやってよかったことをまとめた:「習慣をつくれるようになる」「所属するコミュニティを複数持つ」「アドバイスはとりあえずやってみる」「わからないことをわからないという」など、大事なことがたくさん書いてあった。おっさんになればなるほど頑なになっていくのが常なので、柔らかく、オープンにやっていきたいです。 (そーだいなるらくがき帳, link)

  • 嘘と誤報の時代を生き抜くための10の提言/前編:「複数の専門家を参照すること」「信念はゼロイチではなく確率で表現すること」「自分・他人の記憶を疑ってかかること」肝に銘じましょう。 (Experimental Living, link)

  • 温度計ではなく、サーモスタットになれ:コミュニケーションのお話し。相手のエネルギーが上がったり(=怒ったり興奮していたり)下がったり(=悲しんでいたりやる気が削がれていたり)するのに合わせて、ただ同調するのではなく、エネルギーレベルが適切な水準に戻るように能動的な態度や口調を採用することの重要性を語っているブログ。わたしもこうありたい。こんな時代・環境だからこそ、「笑え、そして希望せよ」と言い続けたい。 (Lara Hogan, link)

📙本

  • 仕事としての学問 仕事としての政治:ポッドキャストテーマ本としてじっくり読み、読後感想戦をしました。SNS上でよく、就職活動時に経験を盛って話す学生が揶揄されていますが、選挙期間中の政治家は同等か彼ら以上に盛って煽って話す傾向にあるので、日本の政治家はほぼ全員が「ただの職業政治家」であり、マックス・ヴェーバーが理想とした「天職としての政治家」は皆無であるということなんでしょうね。まぁそういうものです。 (Amazon, link)

  • 小説現代 24年11月「将棋と小説」:渡辺先生、仙崎先生の対談を楽しく読みました。将棋界、プロ養成機関たる奨励会や女性棋士の不在、幅のある師弟関係やAIの台頭など小説のテーマにしたくなる要素が溢れていて相性が良いなと改めて。 (Amazon, link)

  • 死体と話す NY死体調査官が見た5000の死:先週書いていた感想がデグレし謎テキスト"xx”のまま配信されてしまって悲しい。なぜAmazonのレビューが伸びないのだろう、と不思議になるくらい面白い。 (Amazon, link)

📻観た/聴いた

  • 名スポーツカー50選:かっこいい。燃費や維持費を無視してこういう車を選ぶ日はくるのだろうか。 (link)

    Jaguar E-Type
    ジャガー・Eタイプ。1974年に生産終了、7万台超つくられた。
  • 15th Epson International Pano Awards:368名の写真家が競い合ったコンテスト。建築・環境部門の受賞作品が好みです。 (link)

  • OAKOAK:フランスのストリートアーティスト。どんなところにもユーモアと楽しみを。 (link)


🧩感じた/感じている

  • ほぼ1人で仕事をしているのだが、新オフィスに出社すると仕事の速度と質がぐっと上がる。『より良い仕事の成果を生みたければ出社>リモートワーク』はほぼ確定的事実だが、この不等式はチームワークではなく個人でも成り立つようだ。

  • 定食屋さんで隣になったおっさん2人組がいっていた「自分のこと棚に上げまくっていたら、そら地に足つきませんわ」は噛みしめがいのある名言だ。

  • 万事塞翁が馬・万物流転を感じる社会の真実。マッチョ思考と優しさ思考、状況によってどちらが優位かが変わるだけで、どちらも部分的に真実である。 (link)

    > "困難な時代が強い人間を作り、強い人間が容易な時代を作り、容易な時代が弱い人間を作り、弱い人間が困難な時代を作る"

  • この2週間ずっと神戸市・中央区役所から携帯に電話がかかってきているのだが、尽く会議中で取れず、折り返しても代表電話に繋がってしまうため、いっさい内容を確認できていない。留守電もなく途方に暮れているのだが、逆に言えばそこまで重要な内容ではないとも考えられる。しかし重要な内容ではないならメールでもはがきでも狼煙でも非同期的手段で情報を伝えてほしい。行政の人には、情報のトリアージをやる習慣がないのだろう。自分たちの不出来を社会コストに変換して市民に押しつけるのをやめてもらえないだろうか。

  • 自分の仕事のできなさを他人にコストとして押しつけてはいけない。

  • お金で解決できる問題は、お金に関わる問題だけであって、その他殆どの問題に対するお金の効用は「覆い隠して見えなくする」ことのみにある。

🍵今の関心事

  • 明日11/5に本番を迎える米大統領選の行方。世界中で重要選挙が続いた2024年もいよいよ終わりですね。

  • どういう経緯を辿ったら真面目な顔でこれを言えるようになるのか。日本の選挙前後の諸々をみると、与党もなかなかですが、野党は輪にかけてひどいですね。職業政治家としては大変合理的な活動だなとは思います。>"「紙の保険証も使えるようにする」--議席増の立民・野田代表、優先政策の1つに" (link)

    • 別の流れかもしれないが、先週読んだこのまとめは参考になった。「政権を取っていない党のすること/10、20、50議席」 "少数党はそんな簡単に入閣できない。ちょっとそこの角まで行って妥協してくるわ、といったものではあるまい"の言い回しが好き。

🥑活動報告

  • 新オフィスの本格利用をはじめ、知人と小さな飲み会もしました。充実した会話をしたいなら5名以下で集まるのが一番いい。

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