2024年5月5日
わたしのGW日記。
Cobe Associe は、戦略と技術の問いを現場で検証可能な仮説に変える。
4/29、月曜日
前日21時に床についたからか朝5時に目覚める。午前中を仕事でやり過ごし、昼前から知人宅@京都での焼肉に車で向かう。街中をLuupの電動キックボードが大量に走っておりもれなく操作が危なっかしい。自転車第一文化と細い路地、イヤホン付けながらのにわか運転者と相性が悪すぎる。ロビイングによって普及するプロダクトはろくでもないという信念が強化されてしまった。人々の欲求に従って世間の浸透した味の素でしっかり味付けしたタンを焼いて最高の気持ちになる。おいしいタンにこそ行政の補助金を出すべき。
4/30、火曜日
職場近くの映画館に観にいったドキュメンタリー『劇場版 再会長江』が映像美と偶然の出会いで溢れており素晴らしかった。鑑賞後近くのカフェに入り内容を噛みしめていると、隣に座っていた金髪ヘソ出しギャルが英語論文(たぶん物理学系)を読みながら関数電卓を叩き始める。人は見た目で判断してはいけない。夜はシュッとした見ための関西経営者の知人2名とご飯にいき、なぜかこの夏から神戸・北野で広めのオフィススペースを借りることになる。せっかくなので皆さんお越しください。
5/1、水曜日
「沖仲仕の哲学者」として有名なエリック・ホッファーの本を読む。小難しいこといわず、まっすぐ人生のための哲学をしているのが好き。
我々が出会う人々は、我々の人生の脚本家であり、舞台監督である。つまり、彼らが役を割り振り、我々は好むと好まざるとにかかわらず、その役を演じる。他人を模範にして演じるのではなく、むしろ他人の目に映り、他人の言葉に反響する自分を演じるのだ。 『The Passionate State of Mind』
夜、布団の中でニコラス・タレブ『反脆弱性』上下巻を読み終える。曰く、"すべてのものは変動性によって得または損をする。 脆さとは、 変動性や不確実性によって損をするものである"とのこと。GWの神戸は人が溢れていて変動性・不確実性が高まっているのでそんなときは家に引きこもるに限る。この日も早く寝る。
5/2、木曜日
公認会計士30名以上を相手に1.5時間ロジカルシンキングのお話しをした。このテーマについて依頼してくる人の多くは「ロジカル」について語ってもらうことを期待しているが、ほとんどの場合、現場に足りないのは「シンキング」の方である。ロジカルであろうとなかろうと、しっかり考えるようにすればたいがいの物事は前進する。そして、考えることについての問題は能力ではなく体力と意欲にある。ほとんどの人はそもそも考えることを拒否していて、いざやってくれ!と頼まれても思考体力が残っていない。そういう人は士業を含むプロフェッショナルサービスのいいカモである。
将棋、叡王戦第3局で伊藤匠七段が後手番で勝利。次の第4局・先手番で勝利すれば叡王位奪取、藤井聡太八冠の牙城を崩すことになる大金星。将棋棋士は純度MAXの考える仕事であり、その道を歩むすべての人を尊敬している。負ける度に自分の思考の至らなさを突きつけられる(+運や他人のせいにできない)商売、耐えられるか?
5/3、金曜日
家の近くを歩いていたら、高校生らしき男の子二人の会話が耳に入る。「最近Adoにハマってるんよ」「あのAdo?」「うん、あのAdo」「あのAdoええよな」「あのAdoほんまええ」あのAdo、耳心地のいい響きで1日頭に残る。2人ともおしゃれだった。
5/4、土曜日
少し前に柞刈湯葉さんが日記で薦めていた『あかね噺』を読む。真打ちになる夢を途中で絶たれた父の想いを背負って女子高生が落語家を目指すお話し。出てくる先輩噺家がみなそれぞれに「自分らしい戦い方」を持っていて面白い。少し前にみにいって心を掴まれた桂春蝶師匠のお噺を振り返ると、途中から師匠の姿がうっすらと消え、登場人物たちの様子がありありと立ち上がってきたな。私もある意味語りを商売にしているので勉強することがたくさん。すっと実践できたらいいのだけれど。
5/5、日曜日
4連休の3日目なので街は大混雑。家にこもってこのニュースレターを書く。充実の1日。
💼心惹かれたもの
腕立て伏せバー:やっと筋トレできるようになったので、少ない回数でも十分負荷がかかるようにしたいなと購入。今日も胸が痛い。 (link)
✏️読んだ/読んでいる
📃記事
「物事の単純化に抗うこと」が充実への道:ワークアウト!仕事!この時間は○○のため!みたいにせず、目の前のことをいろんな文脈・目的で捉えることが幸福への道だよと。『お願いだから、デスクでHuelやSoylentを飲むのをやめて、誰かと話そう。』ほんまですわ。 (Nat Aliason’s Essay, link)
幸福度を最適化できる人はいない:↑のエッセイの続きで読んで欲しい。『あらゆる情熱的な追求において、重要なのは追求される対象ではなく、追求という行為そのものなのだ。』といったのが哲学者のホッファー。幸福はまさにこの追求のことなのかもしれません。 (dynomight, link)
ラコステのロゴを改めて紐解こう:テニスウェアを含めラコステがお気に入りブランドだと話したら知人が共有してくれた記事。数年前、国際自然保護連合とのパートナーシップでスマトラトラやカカポなどの絶滅危惧種をロゴ化した限定ポロシャツをつくったりもしています。素敵精神だ。 (retailbrew, link)

アメリカの平均的夫婦は週67時間働く(いまも140年前も):これだけ家も家電も進化しているはずなのに、結局夫婦の総労働時間は変わっていないようで。『暇と退屈の倫理学』でも語られているように、人間は怠惰だが暇に弱いことがわかります。 (The Atlantic, link)
『良い戦略 悪い戦略』を読み解く:このサイトの経営本解説シリーズが大好きです。「良い戦略 悪い戦略」は、最近翻訳本が出た同著者の「戦略の要諦」と合わせて読みたい名作だと思っています。『計画は戦略ではない!』 (Roger Martin, link)
ローカルストレージを見直そう:Google Driveもicloudもたっけぇなと思っていたので、持ち運ばなくていいデータはこの記事で言われているような複数のTB規模デバイスにおいとくのが良いのかも。自宅作業環境を見直す春にします。 (Every, link)
ミツバチは人間のように文化的伝統を守ることができる:結論はもちろん、実験のためにあえてミツバチの中に「移民」をつくるアプローチが面白かったです。自然、生物は私たちにいろんなことを教えてくれる。 (The Economist, link)
マッコウクジラはどうやって危険を伝えるのか?:地球上で最大の捕食者であるマッコウクジラは、コーダと呼ばれるクリック音でコミュニケーションをとります。記事中にも掲載されている実際の音声が↓。どでかい生物から生み出される音とはとても思えない、興味深く繊細な音でした。 (Reasons to be cheerful, link)
人生をシンプルにする11の「哲学的カミソリ」:全部大事にしたいのですが、お気に入りを3つだけ。 (The Mind Collection, link)
並外れた主張には並外れた証拠が必要(サガンの基準)
「べき」を含む主張は、事実のみから推論することはできない(ヒュームのギロチン)
観察や実験で決着がつかないなら議論する価値はゼロ(アルダーの剃刀)
📙本
反脆弱性:GWを使ってようやく上下巻を読み終え。ずっと信条にしてきた"たゆたえども沈まず"の精神が反脆さをまさに表現するものだと実感し、向こう10年もこの精神でこれでやっていくぞと決意しました。 (Amazon, link)
安定は経済にとってよくない。後退することもなく、ずっと安定して成長を続けている企業は、非常に脆弱になる。そして、隠れた脆弱性が水面下で蓄積しつづける。だから、危機を先送りにするのはあまりよくない。同じように、市場に変動性がないと、罰を免れた潜在的リスクが膨らんでいく。市場が打撃を受けていない期間が長ければ長いほど、いったん混乱が発生したときの被害は大きくなるのだ。ラテン語の言い回しを借りるなら、「たゆたえども沈まず( Fluctuat nec mergitur)」ということだ。 (上巻/kindle位置:2,229)
人類の深奥に秘められた記憶:昨年夏に読んだ『純粋な人間たち』の著者の最新作。先々週みたミュージカル『VIOLET』と"人種"という横糸で繋がっています。アルジェリアやDRCが出てくるたび政治のことを考える。素晴らしい作品。 (Amazon, link)
SWITCH Vol.42 No.5 特集 佐久間宣行のインプット&アウトプット:仕事の先生です。こだわりつつ周りに委ねて、迎合しない。インタビュー相手として登場する麒麟・川島さんの休日の過ごし方がとても素敵でした。曰く、早朝に羽田空港に向かって気になった飛行機に乗り、行った先で1日好きに過ごすらしい。ランダム性に身を任せる姿勢、↑の反脆弱性を体現されています。 (Amazon, link)
📻観た/聴いた
映画『再会長江』:冒頭で書いた通り、ここ数年見たドキュメンタリーの中でもトップクラスに良かった。山河、そして後半映る夜空の美しさが圧倒的。序盤出会う漢民族だけではなく、中流域に住む少数民族やチベットの方々の生活も垣間見える。かなり序盤ですが、重慶で重い荷物を棒一本で運ぶことを生業にするバンバンのおじいちゃんに妙に感情移入してしまいました。中国語を勉強しよう。そして3年以内に絶対中国を訪れよう。 (link)
Workspace of Totte Annerbrink:ストックホルム在住のアートディレクターが働くデスクが美しい。ひと仕事落ち着いたらこの感じ目指して自身のデスク環境もキレイにしたい。。 (link)
🧩感じた/感じている
Apple Watch Series 9とPixel Watch 2を両方使った感想→Appleの圧勝です。
3月末に出した請求からすべての入金が確認できて一安心。
誰もあなたの代わりに歩くことはできない。これは自責/他責の話ではなく、揺るがすことのできない現実認識だが、直視できない人は多い。
It’s your road, and yours alone, others may walk it with you, but no one can walk it for you.
階段を愛そう。ジムに行くより、エレベーター/エスカレーターを使わない方が簡単であり、膝や股関節に問題がない限りはほぼ間違いなく健康になれる。
ロジカルシンキングだ定量分析だの研修に参加するよりも、寿司打を100時間やってタイピング速度を上げる方が仕事ができるようになるはず。
🍵今の関心事
せっかく2週間継続できている5-6時台早起き習慣、あとどのくらい続けると自身の人生に馴染むか。
いつ頃から血糖値モニタリング生活をしてみるか。
🥑活動報告
ICL手術から1週間ちょっと経ち、やっと眼がこなれてきました。スキンヘッド×黒縁メガネで仕上がっている各種プロフィール写真、撮り直さなきゃ。
『たたき台のキホン』5月末までの売上で1年間の印税収入金額が決まるらしい。ので、ぜひみなさん最後の追い込みで周りに薦めてください。特に新人向けにおすすめです。

