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2024年1月7日

年末年始の読書活動ふり返り(+買った本紹介)

Cobe Associe は、戦略と技術の問いを現場で検証可能な仮説に変える。

 Cobe Associe代表の田中志です。このニュースレターはいま396名の方が登録してくださっています、いつもありがとうございます。北陸を中心とした地震被害に遭われた方に、少しでも早く日常が戻ることを願っています。

月曜朝にお届けしています。

 ファイルを保存するときの名称冒頭を “24”から始めるようになったことから新年を感じています。年末ジャンボで10億円を当てて仕事始めは来月にするはずだったのですが、悲しくも、無事に、先週4日からPCを開き始めています。

 年末年始にじっくり読んだ本について振り返らせてください。

 『黒い海 船は突然、深海へ消えた』は、2008年に起きた中型漁船・第58寿和丸の沈没を扱ったノンフィクション。「大波による転覆」と結論した調査報告に疑念を抱く声を単年に拾い上げ、専門家や当事者に協力を仰ぎつつ検証を進めていく。これぞ調査報道だと感じる骨太な本でした。レビューで高評価の方は著者の筆致に加えて「日本政府による嘘」「官僚による隠蔽」に憤る人が多くいたのですが、私が心に残ったのは、組織集団の目的のみに最適化された行動がいかに社会全体の厚生を減ずるか、ストーリーがいかに都合の悪い事実を隠し読み手のバイアスを導けるか、でした。ペンは剣よりも強し。

 新人からベテランまで幅広い中国人SF作家の作品を集めたアンソロジー『宇宙の果ての本屋 現代中華SF傑作選』。"生命のための詩と遠方(顧適 著)"は、世界を覆うプラスチック投棄問題とAI・ロボティクスなどの最新技術、そして深海への夢が絡まっていて最高でした。読み終えたあと、映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』の "Sometimes it's the very people who no one imagines anything of who do the things no one can imagine.(時に、誰も思いもしなかった人物が、誰も思いもしなかったことを成し遂げるんだ)"が浮かびます。クビになっても、パートナーを失っても、やっていこう。その他にも、"仏性"、"宇宙の果ての本屋"、"水星播種"、"女神のG"がお気に入りでした。新年1冊目にぜひ。

 『土を喰う日々: わが精進十二ヵ月』を読んで、外食やコンビニが続いている生活はあかんわと思い直しました。クワイをただ網で焼く、蒸した紫シメジをご飯の上にのせ醤油を書き込む、丁寧につけ込んだ梅干しを頂く。まさに「土から離れては生きられないのよ」ですね(天空の城ラピュタ/シータ)。今年は久しぶりに、自宅ベランダで小さな家庭菜園をやろうと思います。土を喰うぞ。

 その他にも、

を読みました。ただ、

を買ったので積ん読は貯まる一方です。市立図書館での積ん読予約も始めました。よい読書ライフを、今年も推し進めていきます。


✏️読んだ/読んでいる

📃記事

  • 普通の人が資産運用で 99 点をとる方法とその考え方:全力同意の方法論でした。「下げ相場を待たず,淡々と手数料が低いオルカンを定期的に積み立て、決められたタイミングで見直す」私もこれで運用しています。確かに年30分未満で済む。 (hayato, link)

  • 運動後のタンパク質、とればとるほど有用:Cellの系列誌に掲載。プロテイン1杯の限界を超えていこう。 (link)

  • 2024年のビジネストレンド10個+15業界の予測:今週から仕事始めの方、最初から全力を出すとケガをします。1年間のことをゆっくり考えることから始めると良いのではないでしょうか。この記事他にも「1年間のイベントカレンダー」もぜひ。1月は台湾、2月はインドネシアで選挙。7月には米国大統領選の共和党候補の指名、11月には大統領選。8月、インドネシアの首都がヌサンタラに移転。国際政治の余波だけでも激動の1年になりそうです。 (The Economist, link)

  • 2023年、世界が良くなったと信じるための13の事実:COVID-19の死者数には激減し、凶悪犯罪も20年前比で20%以上減少。海洋保護領域を拡大する条約が発効し、科学研究やデータのオープンアクセスが徐々に広がっている。良いことにも目を向けよう。 (Time, link)

  • 44歳の人生訓/Life Lessons from a 44 year old.:「今年こそダイエット!」と決意した方に向けて。> "Don’t exercise to be thin. Exercise to be strong.  " (anniemacmanus.com, link)

  1. The small details of your day matter. Be it your first cup of coffee in the morning,  or the way you make your bed, or a walk through the park on the way to work, life is year upon year of stacked up small joys like these. Take pleasure and pride in them.  

  • “金持ち”になることの原則/A Few Laws of Getting Rich:「今年はもっと儲けてやる!」と決意した方に向けて。>"Most of what makes you happy in life has nothing to do with money, and realizing that once you have money can be a painful admission." (collabfund, link)

  • 2024年に挑戦できる12の「お金チャレンジ」:紹介されていたアイディアはどれも面白かったんですが、雨が降る度に10ドルずつ貯金する「雨の日基金」が一番グッときました。 (becomingminimalist, link)

  • フル・リセット:1930年代になぜドイツ軍があれほど強くなったのか:第一次世界大戦に敗北し既存軍備をすべて引き剥がされたからこそ、組織も武器もすべて刷新できたのだと。いまのキャリア・住む場所・関係性、全部リセットしたとしたら、同じようなものを選ぶだろうか?年始に1回くらい「全部リセット妄想」をして、自分の立ち位置と行く末を考えるのが有効かもしれません。 (collabfund, link)

  • "笑い"はオンラインテキストでどう表現されるか:英語:lol、仏語:mdr、トルコ語:askfhsjkd、アラビア語:ههههه、ベンガル語:হা হা、広東語:笑L死、ヘブライ語:חחח。なお日本語からは「大草原」が登壇。確かに発展経路が特徴的だ。 (Rest of world, link)

    原文記事のギミックが面白い。
  • 自動化は好きだけど…コーヒーを淹れよう:冒頭紹介した『土を喰らう十二ヵ月』と同じタイミングで触れられて良かった。自動化と精進は別の道。思えば、中華SFアンソロジーにあった仏性、ロボットが禅にはまる話なんですが、これも同じ地平にありますね。書いていて気づきました。 (sizu.me, link)

  • 「優しい上司」に甘えていると、最後に困るのは自分:今年は他人に厳しく、自分にはもっと厳しく、でいこうと思います。トレーニングの強度を去年の倍にしよう。 (Books&Apps, link)

  • 「つぶあん」は意外と簡単に作れるし甘さ&硬さを調整可能で大量に作れてうれしい:甘さ控えめのやつを、圧力の鍋の暴力によってつくろうと思います。 (gigazine, link)

📙本

冒頭記載の通りです。素晴らしい読書ウィークでした。

📻観た/聴いた

  • ATP 250 Brisbane/Hong Kong:14日からテニス・全豪オープンが始まるのですが、31日から既に前哨戦が始まっています。ディミトロフのブリスベン優勝になんかグッときてしまいました。中国のシェンなど若手が元気。ナダルの全豪辞退は悲しいですが、いい大会になりそう。 (link)

  • ブレイクポイント ラケットの向こうに(シーズン1、Netflix):ATP/WTAのトップ選手に迫るドキュメンタリー。今週からシーズン2の放送が始まるので慌てて通し観。2022年は確かにキリオスのシーズンだった。シーズン2が取り上げる2023年はココ・ガウフやベン・シェルトンのような米国若手が一気に台頭した1年でした。仕上がりが楽しみ。 (link)

  • 電動スノーボード/Cyrushwer Ripple Electric Snowboard:最高速度50km/hでるらしい。こんなのあるのか!自然の山を楽しみたい人と相性が良さそう。これからどんどんスキー場も閉鎖されていくだろうし。価格は$2,200/約30万円。


🧩感じた/感じている

  • お年玉をくださる方、こちらにお願いします。日本に住むなら、災害対策は常に全力でやっておかないといかん。命あっての物種。

  • 凡事徹底。たいがいのことはこれに尽きる。見せかけの目標は不要。

  • CES2024が始まる。愛読しているマイクロ・モビリティ関連のニュースレター配信者も現地に入っているようで、レポートが楽しみ。

  • 今年は自主提案をたくさんやっていくぞ。大人数を抱えるコンサルファームが構造的にできない(やりたくない)ことを積極的に取り上げていく。

  • 何を言うかよりも何をするか。何を言ったかより何を言わなかったか。何をしたかよりも何をしなかったか

    • 災害や事故の時にこそ、その人の精神性や胆力が試される。

    • 口を閉じよ。手と脚を動かせ。迷惑になるならその場から動くな。

🍵今の関心事

  • どうやって仕事師匠を見つけるか。誰がそれに当たるのか。

    • 仮説:自分の頭と正論に基づいて仕事をし、ストイックで、雇用を生んでいる人

  • どうやって生き様師匠を見つけるか。誰がそれに当たるのか。

    • 仮説:お金と時間をきれいに使い、素敵な面構えをしていて、土地・集団の文脈を豊かに語れる人。

  • ストア派思想をどんな時間軸で自分に根付かせていくか。↓が個人的メモ。

    • すべてが卓越へと向かう機会。

    • どんな状況にも複数の見方。

    • 世界はあなたの、自分自身の思考の色で染まる。

    • あらゆることに「税金」がかかる。税金を払っているということは、意志決定をしているということ

    • 貧困とは、少なすぎることだけではない。

    • 時間には、生きているものと死んでいるものがある。

    • 不安は逃れるものではなく、捨てるもの。

    • 不意打ちは命取りになる。

    • すでに知っていると思っていることは学べない。うぬぼれは知恵と学問の敵

    • 死後の名声に何の意味があるのか?

    • みなすべて、自分の仕事をしている。

    • 誰も、あなたが惨めになることを望んでいない。

    • 主張はオプション。判断はオプション。

    • 死は未来にあるのではない。いまここで起きていること。

死に向かって前を見ていると考えるのは大きな間違いだ。死の大半はすでに過ぎ去っている。過ぎ去った時間はすべて、死の所有物なのだ。 (Seneca)

🥑活動報告

  • 年末ジャンボ、もちろん当てられませんでした。引き続き勤労します。

  • 3冊目単著。少しずつ書いています。Dynalistに溢れる単文たちを最後に統合します。1年がかり、地道にやっていくぞ。


今週も、Happy Weekを:-)

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