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ニュースレター】生涯をかけて成し遂げたいことはなにか?

2025.07.28

毎週月曜朝にsubstackで配信しているニュースレター『こーべ通信』の最新号を配信しました。

生涯をかけて成し遂げたいことはなにか?
https://cobe.substack.com/p/239

先日会食をご一緒した上場企業経営者からこう聞かれて困ってしまった。思いつくものはない。就職活動のときに似たようなことを考えた記憶はあるのだけど、当時は『どんな回答内容・応え方なら合格確率を最大化できるか』と邪悪モードだったので参考にならないだろう。そして先方の心の声(当然何かありますよね?)も聞こえる。困った。

ちょっと時間をください、といって2〜3分考えてみたものの、やっぱり見当たらない。お茶を濁すような答えを返すのも不誠実な気がして、私は正直に「考えたんですが、ないんです」と正直にお伝えする。以下、その場でつらつらお話しした『なぜないのか?』の要旨です。

  • 「〜〜を成し遂げる」は一定の時間軸を前提にしている気がする。例えば『向こう1年で何を成し遂げられると嬉しいか?10年なら?』には何か思い当たるものがありそうな予感がする。しかし人生はいつ終わるかわからない。明日死ぬかもしれないし、120歳まで生きるかもしれない。なので、個人について、『生涯をかけて成し遂げたいこと』を考えるのは私にはしっくりこない。私が人生で成し遂げたいことは「少なくともあと〜〜年は生きています」と誰かが保証してくれるなら生まれるかもしれない。
  • たしかに会社は永遠に生きることを想定している。だから法人として成し遂げたいことを持つ(少なくとも考える)ことは自然で、かつ必要だと思う。でも私がやっているのは合同会社で、合同会社は社員(株式会社でいうところの株主)が全員なくなったら解散するのが原則。だから、会社として成し遂げたいことも同様に存在しない。
  • 成し遂げたいことがないかわりに、一瞬一瞬で原則・ディシプリンを大切に生きていきたいとおもっている。〜〜を成し遂げたい、はないけれど「死ぬまでずっと〜〜でいたい」はたくさんある。面構え、立ち振る舞い、意気・気障・野暮などのキーワードに敏感に反応するのはそんな背景。でも成し遂げる、っていう語感とは距離がありますね…

読めば読むほど言い訳っぽく、こんなことを言う人は面倒くせぇなと私も思うのだけど、まっすぐで真剣に応えた内容がこれである。翌日、お相手から「8月はいつ飯いきますか?」と連絡が来た。何かのテストをパスしたのかもしれない。とりあえず、これからも真剣に正直に、ディシプリンを大事にやっていこうと思う。

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